Our Story
和菓子とわびさびの物語
「あいふく」は、京都で育まれた「まるごとフルーツ大福」を紡ぐ小さな工房です。大福の歴史は平安時代に遡り、やがて江戸時代に「大福」という縁起の良い名で親しまれるようになりました。京の茶人たちは、季節の果実を求肥で包み、移ろう自然を愛でる術を極めた——それが、あいふくの原点です。
私たちの大福は、わびさびという美意識に貫かれています。機械で均一に作られることなく、手の温もりで形作られるため、一つとして同じものはありません。もちのひび割れ、果実の大きさの違い——それらは「不完全さ」ではなく、自然の呼吸と職人の魂が宿る証です。春は桜桃、夏は杏子、秋は柿、冬は苺……四季折々の果実は、まるで和歌のように、瞬間の輝きを封じ込めます。
「あいふく」という名には、「愛」と「福」を込めました。一口ごとに、千年の歴史と、手作りの小さな奇跡を感じてください。